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後藤 真一*; 加治 大哉*; 西中 一朗; 永目 諭一郎; 市川 進一; 塚田 和明; 浅井 雅人; 羽場 宏光; 光岡 真一; 西尾 勝久; et al.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 255(1), p.73 - 76, 2003/01
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Chemistry, Analytical)核分裂における質量収率分布と分裂片殻構造の相関について、Th,Uの陽子誘起核分裂を用いて調べた。分裂片の質量収率分布は二重飛行時間法を用いて高精度で求めた。非対称質量分布の収率が分裂片の原子番号50に基づく殻構造の影響を強く受けていることを明らかにした。
西中 一朗; 永目 諭一郎; 塚田 和明; 市川 進一; 池添 博; 谷川 勝至*; Zhao, Y.*; 末木 啓介*; 中原 弘道*
Proceedings of 2nd International Conference on Fission and Neutron-rich Nuclei, p.494 - 496, 2000/03
近年、アクチノイドの中励起核分裂には、対称に質量分割するモードと非対称に質量分割するモードが存在し、それぞれ異なる切断時形状を経て分裂することが、分裂片の質量と運動エネルギーの測定から明らかになった。この分裂モード間での切断時形状の違いを、対を成す分裂片の変形度の観点から調べるため、Thの陽子誘起核分裂で、分裂片の質量,運動エネルギー,即発中性子数の同時計測を行った。質量数130近傍の分裂片から放出される即発中性子は、モード間で大きく異なり、その差は平均1.5個。エネルギーに換算して15MeVであり、運動エネルギーの違いとよく一致した。一方、対を成す質量数130近傍の分裂片にはほとんど違いが見られなかった。これから、分裂モード間での切断時形状の違いは、質量数130近傍の分裂片の変形度を反映した結果であることがわかった。
Z.Qin*; 塚田 和明; 篠原 伸夫; Zhao, Y.*; 西中 一朗; 初川 雄一; 市川 進一; 畑 健太郎; 永目 諭一郎
Radiochimica Acta, 84(3), p.115 - 120, 1999/00
Cmの陽子誘起核分裂における質量収率を陽子エネルギー10.5-20.0MeVの範囲で測定した。典型的な非対称質量分布を示し、分布の形状には調べたエネルギー範囲内では顕著な違いは観測されなかった。広範なアクチノイド領域でのデータも含めて収率分布の中心値ならびに分布幅に関して系統的な考察を行った。
塚田 和明; 西中 一朗; 篠原 伸夫; 市川 進一; 永目 諭一郎; 末木 啓介*; 中原 弘道*; 大槻 勤*; 谷川 勝至*
European Physical Journal A, 2(2), p.153 - 155, 1998/00
被引用回数:2 パーセンタイル:17.12(Physics, Nuclear)ThおよびPuの15MeV陽子誘起核分裂において質量数88~159の分裂片の角度分布を放射化学的手法で求めた。両反応系において分裂する際の質量分割比が1:2という極端な非対称質量分割領域と質量数140程度の典型的な非対称質量分割領域に違いはなく、核分裂過程において同じ鞍点を経由すると考えられる。Th+p核分裂において対称分割生成物の角度異方性が非対称分割生成物の値より明らかに小さく、質量数130の領域はその中間値を示した。これら異なった角度異方性は2種類の鞍点の存在を示唆し、中間値は両成分の混合によるという仮定で説明できる。Pu+p系では対称分割生成物は観測できないが質量数130程度ではTh+p系と同じ傾向が見られた。このように角度異方性は対称および非対称分割で得られるような2つの質量分割モードの存在で説明できる。
市川 進一
KURRI-KR-25, p.13 - 15, 1998/00
原研東海研究所タンデム加速器施設及び、高崎研AVFサイクロトロン施設に設置されたオンライン同位体分離器(それぞれ、JAERI-ISOL,TIARA-ISOLと呼ぶ)では、短寿命核の崩壊の研究と未知核種の探索を進めている。未知核種の探索では、JAERI-ISOLにより、重イオン核融合反応で生成したLa、ウランの陽子誘起核分裂で生成したPm,Sm,Gd,Tb,Tbを発見した。また、重イオン核融合反応で生成したAm,Amを分離・検出するとともに、Amについては半減期を決定した。TIARA-ISOLによる未知核種の探索では、重イオン核融合反応で生成したPr及びPrを見出した。報告では、見出した新核種の半減期と用いた核反応並びに、今後の探索計画などについて述べた。
塚田 和明; 篠原 伸夫; 西中 一朗; 市川 進一; 永目 諭一郎; 末木 啓介*; 小林 貴之*; 中原 弘道*; 谷川 勝至*; 大槻 勤*
Radiochimica Acta, 76(4), p.173 - 180, 1997/00
ThおよびPuの陽子誘起核分裂によって生成する希土類元素領域の励起関数と質量分布を入射エネルギー9~16MeVの範囲で測定した。対象とした領域は主に核分裂の際の分裂比が1:2程度までで半減期10分以上の核種であり、全核分裂片から自動制御されたイオン交換分離装置で迅速に分離し定量にした。Puの実験系では測定できたどの質量領域においても同様な励起関数が得られたが、Thの実験系においては典型的な非対称質量分割で生成する領域(質量数140程度)と高い非対称質量分割で生成する領域(質量数150以上)で異なる傾向を持つ励起関数が得られた。Thの実験系におけるこの高い非対称性をもった領域は、中性子数50の閉殻が関与すると考えられる軽い分裂片の対になる領域であり、この励起関数にこのような閉殻の影響が反映されたと考えられる。
永目 諭一郎
Radioisotopes, 44(9), p.677 - 678, 1995/00
核分裂研究での最近のトピックスの一つである二重モード核分裂について解説する。重アクチノイド元素の自発核分裂で得られた最初のデータならびに、原研・都立大グループにより初めて確認された軽アクチノイド領域での二重モード核分裂研究を紹介する。更にこれらのデータをもとに、質量分割に至る複数の核分裂経路の可能性についても述べる。
大槻 勤*; 中原 弘道*; 永目 諭一郎
Physical Review C, 48(4), p.1667 - 1676, 1993/10
被引用回数:28 パーセンタイル:82.57(Physics, Nuclear)種々のアクチノイド核をターゲットとした陽子誘起核分裂における分裂片の励起関数と質量収率曲線を求めた。統計モデルに基づく励起関数の解析から対称及び非対称質量分割に対する核分裂障壁値を各々の核分裂核(A)について求めた。これらの値はAの質量数が増加すると減少し、また両者の差はAの中性子数の関数として系統的に変化していることが明らかになった。
大槻 勤*; 池添 博; 永目 諭一郎; 塚田 和明*; 中原 弘道*
Dynamical Aspects of Nuclear Fission 1991, p.180 - 191, 1992/00
Th,Uの陽子誘起核分裂における核分裂片の質量、速度及び運動エネルギー分布を飛行時間同時測定法を用いて測定した。速度及び運動エネルギー分布においてTh+p系では分裂片の質量数A=128-131の領域で、U+p系ではA=126-130領域で、2重構造が観測された。これらの物理量は核分裂する直前の分裂片の形状(scission configuration)を反映しており、1つは液滴模型から予測される変形した原子核を、1つは殼構造に基づく球形の原子核を表すものと考えられる。
大槻 勤*; 永目 諭一郎; 塚田 和明*; 篠原 伸夫; 馬場 澄子*; 橋本 和幸; 西中 一朗*; 末木 啓介*; 初川 雄一; 畑 健太郎; et al.
Physical Review C, 44(4), p.1405 - 1423, 1991/10
被引用回数:35 パーセンタイル:86.1(Physics, Nuclear)低エネルギー陽子誘起核分裂における非対称分裂質量収率曲線を種々のアクチニドターゲット核を用いて系統的に調べた。質量収率曲線の山と谷の比は、核分裂核の励起エネルギーに強く依存し、また同じ励起エネルギーで観測した場合、核分裂核の中性子数に大きく依存することが明らかになった。更にこの山と谷の比は、核分裂核の原子番号Z=84から96の領域で系統的に変化していることを見出した。
B.B.Back*; R.R.Betts*; Fernandez, P. B.*; J.C.Gehring*; D.J.Henderson*; 永目 諭一郎
Proc. of the 7th Winter Workshop on Nuclear Dynamics Advances in Nuclear Dynamics, p.1 - 7, 1991/00
Uの陽子誘起核分裂断面積を陽子エネルギー3.0MeVから4.5MeVのクーロン障壁以下のエネルギー領域で測定した。核分裂片の測定は位置感応型平行板アヴァランシェカウンターを用い、運動学的同時測定法にもとづいて行なった。測定された断面積はエネルギーと共に減少し、陽子エネルギー3.0MeVで約20pbであった。これは最近報告されたクーロン障壁以下での異常断面積増加とは大きく異なる結果であった。
大槻 勤*; 浜島 靖典*; 末木 啓介*; 中原 弘道*; 永目 諭一郎; 篠原 伸夫; 池添 博
Physical Review C, 40(5), p.2144 - 2153, 1989/11
被引用回数:34 パーセンタイル:86.56(Physics, Nuclear)種々のアクチニド核の低エネルギー陽子誘起核分裂における質量収率曲線を調べた。質量収率曲線の重い質量領域の非対称分裂ピークの半値巾は、核分裂の質量数と共に増加していくことがわかった。しかし、核分裂核の質量数240~250近辺で、この半値巾は急激に減少する傾向が見られた。この非対称分裂ピークは、2つのガウス関数でよく再現でき、各々のピークは、質量数133~135と140~142に位置していた。このガウス関数の巾と上記非対称分裂ピークの半値巾との関係はよく一致していた。これは、核分裂生成物の殻効果が、質量分割に大きく影響していることを示唆していた。